歯周病と矯正治療


歯周病の方は歯並びが悪いことが、歯周病を悪くしてしまうリスクにつながる場合があります。

 

例えば、やえ歯の部分など、歯と歯が重なってしまっていてしっかりと歯を磨けない部分が歯周病になると、定期的に専門的なお掃除をしても日常生活では磨けないのであれば歯周病が進行してしまう事もあります。

 

また、歯周病が進行して、歯茎の内部の歯石を取る際に歯と歯の根っこがくっついてしまっていると器具が入らないためにしっかりとお掃除ができません。

 

そのため、歯並びが悪くて歯周病の進行してしまった方に矯正治療をお勧めすることもよくあります。60代、70代の方の矯正治療を行うこともあります。

 

矯正治療前の歯周病治療

歯周病の方が矯正治療をされる場合、歯周病の治療を先に進めて、安定してから始めないと矯正中に歯周病が進行してしまいます。そのため、まず矯正前に歯ぐきの中の歯石をしっかりとおとりします。

また、歯の揺れがある場合は矯正前に骨の再生治療を行うこともあります。

 

歯ぐきの中の歯石がなくなり、歯ぐきの腫れも落ち着いてから矯正治療を行います。

 

 


矯正治療中の歯周病のケア

矯正治療中は、装置がついている関係で磨き残しがつきやすく、歯石などが装置周りなどに大量につくことがあります。

 

歯石は、歯周病の問題と同時に歯の移動も難しくすることが多いので、歯ブラシの方法をしっかりと覚えていただきます。


矯正治療後の歯周病治療

矯正前に歯並びが悪く骨を再生できなかった部分は矯正治療後に骨を再生することがあります。

 

歯と歯が近づきすぐていたり、並びが悪い時は歯周外科処置ができないこともあります。そのため、矯正後に骨を再生させたりします。