インプラント前の注意点


注意するお薬

  • 抗血栓薬
  • 骨粗鬆症の薬

抗血栓薬

少し前までは、ワルファリンやアスピリンを服用されている方の歯を抜く場合やインプラントなどの外科処置をする場合は、休薬と言って薬を飲むのを中断することが多かったのですが、休薬中に血栓症が起きてしまうことがあるので、現在では休薬について考えなおされてきています。

 

「循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン」(2009年改訂)によると、

 

1.至適治療域にPT-INRをコントロールした上での,ワルファリン内服継続下での抜歯.

2.抗血小板薬の内服継続下での抜歯.

 

は有益、有効という意見が多いものとされています。

 

ただ、これだけで判断せずにしっかりと処置前にかかりつけの先生に対診を行うことが安全と思います。

 

もちろん出血しやすい状態での処置になりますので、止血方法は何重にも用意して処置を行うことになります。

 

こんな場合に抗凝固・抗血小板療法を行っています。

  • 弁膜症
  • 心臓外科手術(ペースメーカー植え込み、ステントなど)
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 心不全
  • 心房細動・不整脈
  • 脳梗塞
  • 小児領域の疾患

使用されている方は問診票には必ずご記入ください。

  • ワーファリン
  • アスピリン
  • バファリン

などが有名な抗血栓薬です。


骨粗鬆症の薬

骨粗鬆症の薬に、ビスフォスフォネート系薬剤というものがあります。この薬を長期に服用されている方が、近年外科処置をした時にあごの骨を壊死させるきっかけになった、として注目されています。

特にこの薬を長く使用されている方の歯の治療は気をつける必要があります。インプラントを含めた外科処置、口内炎、合わない入れ歯などが容易注意です。

 

治療前にお伝えください。