歯周病の外科治療後のメンテナンスについて

手術後のメインテナンスについて

神田ふくしま歯科では歯茎や骨の再生治療・歯周外科治療といった様々な手術を行っております。
これらの手術を行うことで、歯茎の形を改善し、骨の量を増やし、歯茎の中の歯石を除去することができます。
しかし残念ながら、
「手術を受ければ、気になるところがあっという間に治る」 というわけではありません。

 

手術後のケアがかなり重要になります!!

 

・手術後のメインテナンス:SPT
手術は患者さんにとって負担の大きいものですから、手術の回数はなるべく抑えることが理想です。
しかし歯周病が中等度以上に進行したケースでは、歯茎のなかに大量の病原菌が存在しているため
完全な治癒が難しいことがあります。一度治癒しても突然悪化してしまい、再手術が必要となる場合もあります。

そのため手術後、手術部位を悪化させないためのメインテナンスが必要になります。

近年、国内外の歯周病学会にて手術後のメインテナンスは重視されています。
そのため通常のメインテナンスと異なる、術後のメインテナンスのことを
「サポーティブペリオドンタルセラピー(Supportive Periodontal Therapy)」と呼び、「SPT」と略しています。
また日本歯周病学会ではSPTの定義を
「歯周基本治療、歯周外科治療、修復・補綴治療により症状安定となった歯周組織を維持するための治療」
と定めています。
(日本歯周病学会, 歯周病の診断と治療の指針、2007)

 

・SPTの流れ
SPTの具体的な方法は医院により多少差がありますが、本院では以下のようなSPTを行っています。


①手術終了 1週間~4週間
週1回の頻度で患者さんに来院していただき、手術部位の経過を確認します。
この期間の設定は「通常手術後の創傷治癒には4週間以上の期間を有する」という科学的データに
基づいて行っています。
確認後、手術部位に刺激を与えないよう注意しながら、手術部位の歯垢(プラーク)除去・消毒をします。
  (手術後1ヶ月間、刺激を避けるため患者さんには手術部位のブラッシングを止めていただいています。)

 

②手術終了 4週間~6週間
手術から4週間以上経過すると、ほとんどの方は歯茎の見た目が元通りになっています。
しかし歯茎の内側では歯茎や骨の再生が続いており、歯茎への強い刺激は再生の障害となります。
そのため「手術後の特別な歯ブラシ」としてスーパーソフトの歯ブラシを差し上げています。
この歯ブラシで歯茎を触らないよう、歯を撫でるように磨いていただくようご説明します。

 

③手術終了 6週間~
手術部位の経過を確認後、通常の歯ブラシでのブラッシングに移行していただきます。
この時期になると歯茎も安定するので、今後は「手術部位の後戻りを防ぐケア」を行っていきます。
ケアの内容はスケーリング・歯面研磨・フッ素塗布など、通常のメインテナンスと同様のものになります。
6週間目以降は手術内容により経過観察の期間が異なります。
歯茎の再生手術なら2~6ヶ月間、骨再生手術なら約12ヶ月間、インプラント手術で約6ヶ月間となり、
1ヶ月に1度の間隔を目安に来院していただきます。

 

・費用・時間について
SPTのご予約時間は30分を目安にお取りしています。費用は1回につき5,000円(税別)頂戴しております。

 

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お問い合わせ

神田ふくしま歯科

東京都千代田区神田鍛冶町3−2−6F スターバックス上

0120−25−1839

03−3251−3921


本日のブログまとめ

【手術後のメインテナンス(SPT)について詳しくご説明します】

 

神田ふくしま歯科では、歯茎や骨の再生治療、歯周外科治療などさまざまな手術を行っています。これらの手術は歯茎の形を整えたり、骨を増やしたり、歯茎の中の歯石を取り除く効果があります。しかし手術を行ったからといってすぐに完全に治るわけではありません。

手術後のケアが非常に重要です!

 

【SPT(手術後の特別なメインテナンス)とは?】 手術は患者様にとって身体的にも心理的にも負担が大きいため、できる限り手術の回数を抑えるのが理想的です。しかし中程度以上の歯周病の場合、歯茎の内部に病原菌が多く残るため、一度良くなっても再び悪化することがあります。そのため、術後のメインテナンスが重要となります。

 

国内外の歯周病学会では、術後の特別なメインテナンスを「サポーティブ・ペリオドンタル・セラピー(SPT)」と呼び、非常に重要視しています。日本歯周病学会でも、「SPTとは歯周基本治療、歯周外科治療、修復・補綴治療により安定した歯周組織を維持するための治療」と定義しています(日本歯周病学会, 歯周病の診断と治療の指針, 2007)。

 

【神田ふくしま歯科のSPTの流れ】

①手術終了後~4週間まで 手術後は週に1回ご来院いただき、手術部位の状態を丁寧に確認します。この期間は創傷治癒に最低4週間かかるという医学的データに基づいています。この間、手術部位への刺激を避けるため、患者様には手術部位のブラッシングを控えていただき、クリニックで歯垢の除去や消毒を行います。

 

②手術終了後4週間~6週間 手術から約1ヶ月が経つと、見た目上は元通りになっていますが、歯茎や骨の内部では再生が続いています。この時期の歯茎はまだ敏感ですので、特別に柔らかい「スーパーソフト歯ブラシ」をお渡しします。歯茎を刺激せず、歯の表面を軽くなでるようなブラッシングを行っていただきます。

 

③手術終了後6週間以降 6週間経つと歯茎が安定し、通常の歯ブラシでのブラッシングが可能となります。この時期からは通常のメインテナンス(スケーリング、歯面研磨、フッ素塗布など)を行い、手術した歯茎や骨が元に戻らないようケアを継続します。

 

経過観察の期間は手術の内容によって異なります。 ・歯茎再生手術の場合:2~6ヶ月 ・骨再生手術の場合:約12ヶ月 ・インプラント手術の場合:約6ヶ月

1ヶ月に1度のペースで定期的にご来院いただきます。

 

【費用・所要時間】 SPTの所要時間は1回約30分、費用は1回あたり5,000円(税別)です。

神田ふくしま歯科では、経験豊富なドクターが無料カウンセリングを行っています。手術後のケアやSPTについてご不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

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