最近、インビザライン矯正などのマウスピース矯正治療後に、予想以上に歯茎が下がってしまうケースが報告されています。
これは、マウスピース矯正では歯全体に均一に力がかかり、根の先まで動かしやすい特性があるため、歯茎に負担がかかりやすいことが原因かもしれません。この問題は、ワイヤー矯正よりも起こりやすいと感じています。
もし矯正治療後に歯茎が下がってしまった場合には、歯茎の再生治療を行うことで、見た目や健康状態を改善することが可能です。ただし、歯茎の退縮があまりにも進んでいる場合には、マウスピース矯正治療を一時中断し、増骨治療を行った上で矯正治療を再作成して再開することをおすすめしております。
今回ご紹介するのは、マウスピース矯正治療後に歯茎の再生治療を行ったケースです。
矯正治療後のトラブルが心配な方や、歯茎の状態に不安を感じている方は、早めにご相談いただくことで、健康的な歯と歯茎を取り戻すことができます。
インビザラインで歯茎が下がった場合の歯茎再生治療


下の犬歯の歯茎が6~7ミリ下がり、歯の長さが長くなってしまっています。

このケースの説明です。
下の前歯の歯茎が徐々に下がり、歯の根っこの半分以上が露出してしまったことに悩んでいたそうです。この方はマウスピース矯正治療を終えた後、さらに歯茎が下がってしまったことに気づき、不安な日々を過ごしていました。「このままでは歯が抜けてしまうのではないか」と心配になり、矯正を行った医院に相談したところ、「歯茎の治療はできない」と言われてしまい、専門的な治療ができる歯科医院を探して当院を訪れました。
診察の結果、マウスピース矯正治療中に歯にかかった力が原因で歯茎が薄くなり、下がりやすい状態になっていることが判明しました。このような場合、歯茎の再生治療が有効です。薄くなった部分に新しい組織を移植し、厚みを持たせながら歯茎の位置を元に戻す治療を提案しました。
治療は麻酔を使用して約90分ほどで終了。術後、丁寧なケアを行った結果、健康的なピンク色の歯茎が戻り、露出していた根っこもほとんど隠れるまで回復しました。「矯正後のトラブルが解消されて安心しました」と、治療後の変化に喜ばれていました。
マウスピース矯正後に歯茎が下がるトラブルは珍しくありませんが、歯茎の再生治療で改善できる場合があります。同じようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ当院にご相談ください。健康で美しい口元を取り戻すお手伝いをいたします。
~歯茎の再生治療の注意~
お写真を見ていただいてわかるように回復した歯茎が剥がれてしまっているということはありません。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。
歯茎の再生治療は保険外診療となります。当院では、歯茎の再生治療1~3本で7万7千円(税込み)かかります。お写真のケースでは、上の前歯6本の歯茎の再生治療を行い、15万4千円(税込み)かかりました。また、術後の消毒も保険外診療となりますので、1回5千5百円(税込み)かかります。通常4回の消毒にお越しいただいております。
歯茎が下がって歯の根っ子が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。
リスク
歯茎の移植を伴う外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。また、1週間ほど歯茎が腫れることが多いです。
歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。
本日のブログまとめ
最近、インビザラインなどのマウスピース矯正を行った後に、「歯茎が予想以上に下がってしまった」というご相談が増えています。
このような歯茎の退縮が起こる理由として、マウスピース矯正の特徴が関係しています。マウスピース矯正は、歯全体に均一に力を加え、歯の根元までしっかり動かすことができる治療法です。そのため、歯茎に負担がかかりやすく、場合によっては歯茎が下がるというトラブルにつながってしまうことがあります。特にワイヤー矯正に比べて歯茎が下がりやすい傾向があると感じています。
もし矯正治療後に歯茎が下がってしまった場合は、歯茎の再生治療を行うことで、見た目や歯茎の健康状態を改善することができます。ただし、歯茎の退縮が進行しすぎているケースでは、矯正治療を一時的に中断し、増骨治療で骨の量を回復させてから、あらためて矯正治療を再開することをおすすめしています。
今回は、マウスピース矯正治療後に歯茎が下がった患者様に、歯茎の再生治療を行って回復したケースをご紹介いたします。
神田ふくしま歯科では、経験豊富なドクターが無料カウンセリングを行っております。矯正治療後の歯茎のトラブルが心配な方や、歯茎の状態に不安を感じている方は、早めにお気軽にご相談ください。健康で美しい口元を取り戻すお手伝いをいたします。
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インビザライン治療後の歯茎下がりと再生治療 Q&A
Q1. インビザライン治療後に歯茎が下がることはありますか?
A. はい。マウスピース矯正は歯全体に均一な力がかかり、根の先まで動かしやすい特徴があります。そのため、歯茎や骨に負担がかかりやすく、ワイヤー矯正よりも歯茎下がりが起こるリスクが高いと感じています。
Q2. 歯茎が下がるとどのような影響がありますか?
A. 歯が長く見えて見た目のバランスが崩れるだけでなく、歯の根が露出して知覚過敏や虫歯のリスクが高まります。さらに進行すると歯を失う原因にもなります。
Q3. 矯正後に歯茎が下がった場合、治療方法はありますか?
A. 「歯茎の再生治療」によって、薄くなった歯茎に新しい組織を移植し、厚みを持たせながら歯茎の位置を回復させることができます。
Q4. 歯茎の再生治療はどのように行いますか?
A. 局所麻酔を行い、薄くなった部分に組織を移植して歯茎の厚みと高さを回復させます。治療時間はおよそ90分程度です。
Q5. どのくらい回復しますか?
A. ケースによりますが、今回の例では6〜7ミリ下がっていた歯茎が回復し、健康的なピンク色の歯茎となり、露出していた根の大部分が隠れるまで改善しました。
Q6. 矯正治療は中断する必要がありますか?
A. 歯茎下がりが著しい場合は、マウスピース矯正を一時中断し、必要に応じて増骨治療を行った後に矯正を再開することをおすすめします。
Q7. 矯正後に歯茎が下がった場合、どこに相談すべきですか?
A. 矯正専門医では歯茎再生治療を行わない場合が多いため、歯周病治療や歯茎再生を専門に行っている歯科医院への相談をおすすめします。
Q8. 同じような症状でも治療は受けられますか?
A. はい。歯茎が下がってお悩みの方は、ぜひご相談ください。状態に応じた最適な治療方法をご提案し、健康で美しい口元を取り戻すお手伝いをいたします。
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