矯正治療を終えた後、歯並びは整ったものの、歯と歯の間にできた隙間、いわゆる「ブラックトライアングル」が気になり始めた患者様が当院にいらっしゃいました。「矯正治療をした医院では対応できないと言われて、自分で調べてここを見つけました」と、悩みを打ち明けてくださいました。
ブラックトライアングルは、矯正治療後に歯と歯の間の歯茎が下がることで目立つようになることがあります。特に前歯の隙間は、笑顔を見せるたびに気になりやすい部分です。患者様も、「せっかく矯正をしたのに、この隙間のせいで満足できない」と不安なご様子でした。
これまで歯茎の再生治療では、歯と歯の間の歯茎を完全に回復させるのは難しいとされてきましたが、近年の技術の進歩により、一部のケースで回復が可能になってきました。この患者様にも歯茎の再生治療をご提案し、慎重に治療を進めることで、隙間が目立たなくなるまで回復させることができました。
治療後、患者様は「歯茎が自然な形に戻り、隙間が気にならなくなりました。今ではようやく笑顔に自信が持てるようになりました」と喜ばれていました。矯正治療後の悩みを解消し、見た目の満足感を取り戻せたケースです。
今回は、歯と歯の間の歯茎の再生治療の例をご紹介いたします。
歯と歯の間の歯茎の再生治療例
治療前の上下前歯の状態
歯と歯の間の歯茎が下がってしまうことで、間の隙間が目立つようになります。ブラックトライアングルと呼んでいます。
従来、ラミネートべニアなどで見た目を改善しておりました。
治療後の状態
~歯茎の再生治療の注意~
お写真を見ていただいてわかるように回復した歯茎が剥がれてしまっているということはありません。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。
歯茎の再生治療は保険外診療となります。当院では、歯茎の再生治療1~3本で7万7千円(税込み)かかります。お写真のケースでは、上下の前歯12本の歯茎の再生治療を行い、30万8千円(税込み)かかりました。また、術後の消毒も保険外診療となりますので、1回5千5百円(税込み)かかります。通常1回のオペに対して4回の消毒にお越しいただいております。
歯茎が下がって歯の根っ子が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。
リスク
歯茎の移植を伴う外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。また、1週間ほど歯茎が腫れることが多いです。
歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。
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