NO85 下の前歯の歯茎の再生治療をする際に知っておくべき、リグロスという薬剤とは

近年、骨の再生治療に使用されるリグロスというお薬を、歯茎の再生治療をする際に使用して良い結果がでることがあります。

 

良い結果というのは歯茎の厚みが増すという意味での良い結果となります。

 

場合によっては厚くなりすぎて、成熟したころに削って厚みを調整しなくてはいけないくらいに厚くすることができる場合があります。

 

骨も歯茎も薄いという方は、歯茎をより厚くすることで歯茎が下がる可能性を下げることができます。


リグロスを使用した歯茎の再生治療例

治療前 下の前歯の歯茎が下がってしまっています。非常に歯茎が薄いのがわかります。


治療後 歯茎の厚みがすごく増し、表側の歯茎の位置がすごく上がりました。また、歯と歯の間の歯茎も多少上がりました。リグロスを使用した場合、このケースのように従来では考えられない厚みの歯茎を作ることができることがあります。


~歯茎の再生治療の注意~

 

お写真を見ていただいてわかるように回復した歯茎が剥がれてしまっているということはありません。しっかりと厚くて丈夫な歯茎が出来上がってきています。

 

 

歯茎の再生治療は保険外診療となります。当院では、歯茎の再生治療1~3本で7万7千円(税込み)かかります。お写真のケースでは、上の前歯6本の歯茎の再生治療を行い、15万4千円(税込み)とリグロスの料金の¥5万5千円(税込み)の合計額がかかりました。

 

歯茎が下がって歯の根っ子が露出しています。このケースのように歯茎の炎症がなく、歯と歯の間の骨が吸収していないケースに関しては、露出した歯の根っこを覆えることが報告されています。

 

 

リスク

 

歯茎の移植を伴う外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。

 

歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。


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