歯周病の進行した時の口臭は、毒ガスの成分が含まれています。
といったらおどろかれる方もいらっしゃるのですが、硫化水素、メチルメルカプタンといった成分が口臭の中に含まれています。
キャベツの腐ったにおいとか、火山の硫黄のにおいとか言われています。
このガスは、歯茎のタンパク質が、細菌によって分解されることで、発生します。いいかえれば、歯茎を材料にして口臭がでますので、歯茎がどんどん分解されてなくなってしまうとも言えます。
口臭が強烈な場合は歯周病の進行がかなり進んでいる場合が多く、単に口臭がするだけではなく、歯周病の問題を考えたほうがよいでしょう。歯周病が進行してしまっていると、しっかりと治すには数年の治療期間のかかる場合もあります.
歯周病の炎症を歯茎の内部からしっかりと取り除く事ができ、炎症がなくなれば口臭も収まります.
歯石をガリガリと取った経過はございますか?
歯石がしっかりと付いてしまっている場合があります。歯茎の中の歯石は歯の根っこと一体化してしまっていますので、歯石を取り除くのが非常に困難です。
歯石を取る器具は刃先の切れが良いとしっかりと歯石をはじきとることができます。当院では刃先を安定的に研ぐために専用の機械を導入しております。これによって、安定的に歯石をしっかりと取り除くことが可能になります。
お薬で歯周病を治すとか、光で治すとか言っても、歯茎の中にこびりついている歯石を完全に取り除かないことには歯周病が治るわけがありません。
歯茎の内部の歯石は頑丈ですので、しっかりと目で見て取り残しがないように全てを削り取る必要があります。
超音波歯ブラシは使用方法を守って行う事で、歯や歯茎にダメージを与えずに効率的に歯の汚れを取る事が出来ます.
通常、歯磨きをするとき、同じ歯の面を20回ずつ磨くことが勧められています。歯の本数は抜いていない場合28本あり、面が4面から5面ありますので、2000回以上ゴシゴシ歯ブラシを動かさないと行けない計算になります。
これではしんどいと感じる方におすすめなのが、音波式電動歯ブラシです。2秒程当てるだけで20回以上こすった成果が出ます。
逆に言うと、長時間歯に超音波はブラシを当て続けると歯がかなりの回数こすられる事になってしまいますのでお勧めしません.丁寧に全体を意識しながら同じ所を何度も当てないように超音波はブラシを使用してください.
特に気をつけなくては行けないのが、超音波歯ブラシを歯茎に当て続けて歯茎を削ってしまう事です.歯茎に当たら無いように使用してください.
歯周病の方、矯正中の方、虫歯になりやすい方、歯ブラシが疲れる方には音波式電動歯ブラシが有効です。歯の磨きにくい部分も超音波の振動で汚れを取っていきます.
歯周病が進行して歯を支えている周囲の骨が吸収することがあります。こういった吸収が進行してしまうと、通常の歯石を取る作業では歯石を完全にとることができないと報告されています。
進行してしまった歯周病の歯石を取るためには歯周外科治療を行います。そして、骨の吸収が大きい場合は、吸収した骨を回復させる骨の再生治療をお勧めしております。
歯周病が進行して歯を抜くことにならないようにするには歯周病の進行を抑えるだけではなく、骨を回復させると有利になります。